教育現場の部活動指導 もうやってられません
こんにちは。masaです。
今回は、私が退職しようと決意した大きな原因の一つ、「部活動」について書いていこうと思います。
ようやく社会問題としてメディアでも取り上げられるようになった、教育現場での「部活動」による長時間労働問題。
私も、教職についてから6年が経とうとしていましたが、本当にこの問題は何とかしてほしいと思います。
新任で任されたのは未経験の運動部
新任当時、学校のことも何もわからないまま、クラスの担任を任されます。つらかったのは、新1年生で彼らも学校のことがわからないのに、自分自身も学校のことがわかっていなかったこと。なので、生徒の質問にも答えられません。
授業も始まり、クラス運営もしていかなければならない。
そんな中、担当となった部活動が、ソフトテニス部でした。当時の私にとって、ラケットも握ったことのないほどの未経験者。1年目こそ副顧問でしたが、2年目から主顧問を任されます。
未経験のまま練習指導 試合の監督を任される
ボールを打った経験もなく、ルールも知らない状況で、普段の練習を任されます。練習メニューもどうすればよいかわからず手探り状態。当然、部員からは不満が出てきます。
それも当然です。どんな練習があるかすらわからないのですから、支持するほうが無理があります。
また、高校には春と秋、「高体連」の主催する大きな大会があります。それ以外にも1か月に1度くらいは、別の試合もあったりします。
この、「高体連」の大会が最もつらく理不尽なのは、土日がすべて試合で埋まってしまうことです。しかも2週にまたがって行われるため、その間休みがありません。当然、平日の授業も行わなければなりません。
私は2年目から、この試合の監督も任されました。ソフトテニス競技の不思議な習慣なのですが、選手はゲームごと(1ゲーム、3ゲーム、5ゲーム終了ごと)に監督のアドバイスを求めてきます。これがとても苦痛でした。アドバイスなんてできないじゃないですか。ですから何となくのアドバイスをしてしまいます。
大会の引率で得られるのは、交通費と、時間による手当。4時間以内であれば500円、それ以上で1000円となっています。正直、これくらいの金額ならもらってももらわなくても同じなのですが、少なすぎです。この程度の評価しか得られない仕事なのです。
今年から長期休暇の手当てが廃止 職場からも疑問の声が
このような部活指導、問題点が最近出てきています。それは、夏休みなどの長期休暇による部活動手当てが廃止された、ということです。つまり、何時間部活動に従事したとしても、1円たりとも支払われない。ブラック企業という名前すら付けられない事態となっているのです。
これにより、周りの職員で部活動に熱心な先生からも、「何のためにやっているかわからないな」「他にやることないからやるけど、これじゃあな」といった声が聞こえてきました。
退職は今しかないと確信に変わりました
私は今、身分の安定や終身雇用、社会保障などによる安心感より、自分に与えられた時間の方が大切だと感じています。自分の貴重な時間に勝る価値あるものはないと思うのです。そういった意味で、教職は「それなりの給与」で「多くの時間を奪う」、「リスクの高い」職業だと思います。
それでも、教職をやりたい!と思うなら、目指すべきでしょう。
私もかつてそうでした。
しかし、今は全くの逆です。早く退職したい…