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「英語民間試験」の問題点を再考

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引用:https://edua.asahi.com/article/12860037

2020年度の大学入試改革。

 

その目玉と言える「英語の民間試験活用」が延期。

そもそもの問題点とは何だったのか、という記事。

edua.asahi.com

記事の中には次のようにあります。

 

 近年、グローバル社会に対応できる人材育成の観点から、「読む・聞く・書く・話す」の4技能を伸ばすことの重要性が強調されるようになった。しかし現行の大学入試センター試験では「読む・聞く」の2技能が中心だ。特に「話す」能力に関しては、50万人とも言われる受験生の技能を1日で測るのは難しい。それならすでに4技能を測る試験で実績のある、民間の資格・検定試験を活用しようという流れになった。

 

うーん、4技能を伸ばすことが目的なのに、「共通試験で点数化しよう」という目的にいつの間にやらすり替わってしまっているように感じます。

 

そもそも、「話す」技能を点数化したところで、「話す」技能を伸ばすことにつながるのでしょうか。はなはだ疑問です。

 

手段と目的が完全に入れ替わってしまっている。

 

大学ごとに民間試験の結果をどのように活用するか、見識が異なること自体、「何のために民間試験を受験するのか」がわからなくなってしまう制度ですよね。

 

こんなことは、だれがどう見てもわかることです。

 

民間試験を活用するなら、すでに行っているように推薦入試や独自の一般入試の必要な試験科目として盛り込むくらいでベストでしょう。

 

それを、全受験生に課すのは、どう考えても無理な話。もっと冷静になってください。