【共通テスト】現役高校生が文部科学省と意見する記事が興味深い
来年度からセンター試験に代わって実施される「共通テスト」について、現役の高校生が文部科学省と対談するという記事があります。
こちらをご覧ください。
現役の高校3年生が浪人し、新しく共通テストを受ける際に、何か救済措置はないのかと尋ねたところ、文部科学省の方からは次のように返答を受けています。
「『変わる』とあおられると不安だよね」と、山田さん。「とはいえ、記述式が加わるといっても国語と数学に各3問ずつで、マークシートがほとんど。必要以上に心配しなくてもよいです」と繰り返します。「今の学習指導要領でも、思考力・判断力・表現力は重視されています。授業にしっかり取り組んでいればよく、全く新しいことをするわけではないです」と説明しました。
なるほど。私の意見も交えさせてください。
- 「授業にしっかり取り組んでいればよい」という受け身の姿勢では、確実に受験で失敗します。いまだに「授業が大切」という論調を繰り返していることが謎。
- 英語の民間試験導入は、明らかに「全く新しいこと」。浪人生であっても多額の費用をかけて、試験を受けなければならない。不安になるのは当たり前。
そして、大きな話題となっている英語の「民間試験」活用について。
地方と都市では実際に受験できる試験の数に差があります。
記事の中では次のように指摘。
大学入試センターが認める8種類の民間試験のうち、帯広で受けられると予想されるのは3種類のみ。そのほかの試験を受けるには特急で3時間近くかかる札幌まで行く必要があり、「地方では大きな負担になる」と報じました。新3年生の田中大翔(ひろと)さんは「受けられる試験の数が少なく、地方は不利。公平性が保たれるような制度にしてほしい」。新3年生の佐藤涼香(すずか)さんは「地域事情や経済格差など、学力とは別のところで差が生まれるのはよくない」と話します。
これに対し、
山田さんは「受験生が試験を受けやすい環境を整えていきたいですが、東京と帯広を全く同じにはできない。もし、地方で『この試験を受けたい』というまとまったニーズがあれば声を上げて欲しい」と話しました。
私の意見。
- この記事で実現している高校生とのやり取りがすでに、「まとまったニーズ」であり「声を上げている」ことにはならないのでしょうか。
- 「まとまったニーズ」がなくても、文部科学省から改善をすべき。そもそも『東京と帯広を全く同じにはできない』という時点で、公平性は保たれていない。
うーん、この記事を読んでいて、様々な部分で違和感を覚えるのは、私だけでしょうか。
高校生が勇気をもって、共通テストについて意見を述べているのにもかかわらず、それを軽くあしらっている感が否めない。
皆さんはどのように感じるでしょうか。