教師を退職した今、「奨学金」の返済の大変さを改めて思い知る
社会問題化しつつある「大学奨学金の返済」問題。
私自身も、教師として働き始めた6年前から現在まで、返済を続けています。
私が奨学金を借りた背景はこちら。
- 親の収入が少なく、大学の学費を奨学金で賄うため
- 大学院進学で地元を離れ、生活費を補うため
実質、大学と大学院の合計6年間、学生支援機構の奨学金を借りて学生生活を送っていました。
学生時代から、大学卒業後に働きながら返済することは前提として考えていたので、実際に返済開始してからも滞ることなく、現在も返済し続けています。
しかし、なかなか重たい支払いであることには変わりなく、あと8年近く返済を続けていくことになります。
奨学金には、返済の必要のない給付型と将来返済しなければいけない貸与型があります。貸与型の場合、大学卒業後から返済が始まりますが、たとえば奨学金を240万円借りたとして、第一種奨学金(利息なし)でも、毎月1万円の返済なら20年、2万円なら10年返し続けることになります。
こうして返済していく間、手取りが十数万円の時期には返済するのが厳しい局面も出てくるでしょう。また、労働環境が悪くても下手に転職して年収が下がったら困ると、身動きが取りにくくなるかもしれません。
私の場合は、次のようです。
月々2万数千円の返済額で、確か第二種は13年間、第一種は15年間の返済期間だったと記憶しています。
教師を退職し、非常勤講師として働いていますから、以前よりだいぶ収入は減っています。この記事の事例の通り、現在は返済が非常に大変です。
奨学金を借りてまで大学に行く必要があるかは、人それぞれです。私の場合は、どうしても親に頼って大学に行くことはできなかったので、将来の自分にいわば「投資」することによって大学に通わせてもらいました。
なので、返済自体は大変ですが、借りたお金を返すということは当然の義務ですし、これからも何とか頑張って返済していきます。
奨学金=借金=負債なので、軽い気持ちで借りるのではなく、将来のことを考えながら返済計画を立てましょう。
すると、大学で真剣に学ばなければならないことを実感しますし、社会的責任を負わなければならないと身を引き締めて生活するようになると思います。