まだ、教師で消耗しているの?

教師を退職してから、エンジニアに転職する現在進行形のブログです

もういい加減、学校は宿題出すのをやめませんか?【時間の無駄】

こんにちは。masaです。

 

今回は、以下のような記事をみて、非常に共感を持ったのでまとめてみたいと思います。 

 

gendai.ismedia.jp

 

その内容は、これまでの学校教育の在り方を覆すような内容となっていて、

  • 固定担任制の排除
  • 中間・期末テストの廃止
  • 宿題の廃止

となっています。

 

これらについて、筆者は以前から思いがありまして、ようやくこのような動きになりつつあることを喜びつつ、これからの教育の在り方について考えていけたらと思います。

 

 

固定担任制から学年担任制へ

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これまでの学校教育の形は、こうです。

  • 1年間、同じ担任のもとで、クラスを運営

この形態の弱点は、次です。

  • 担任によって、クラス運営が学年でばらつきが出る
  • クラスの生徒情報を共有しづらい

今回のニュースになっている麹町中学校では、学年単位で担任を1週間~2週間単位で交代するシステムを採用していて、

「学級王国的な担任制はやめた方がいい」と提案した際には驚いたが、「以前より教員同士の連絡が密になり、生徒全体のことを考えるようになった

と書かれていました。

 

中間・期末試験の代わりに「単元テスト」実施

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学業成績をつけるにあたり、必要な定期テスト。中間試験、期末試験だと実施回数は年間で最大5回程度でしょうか。

【問題点】

  • テスト実施回数が圧倒的に少ない。一発勝負感が強い
  • 知識の定着を図るには、細かいテスト実施が必要

麹町中学では、

  • 単元ごとのテストを細かく実施する
  • 実力テストは年間4回から6回のテストを実施

という方針を立て、実施しているそうです。

 

特に、単元ごとのテストを細かく実施する点はとても評価できるポイントです。子供たちの学習の状況を判断するにも最適ですし、何より子供たちの学習習慣も確立するメリットが考えられます。

 

記事の中で取材を受けた中3の生徒も、

「テストが頻繁になり、かえって勉強するようになった。多くの先生と関わるので、質問や相談も気楽にできる」

と語っている通り、確かにこの教育の効果が表れていると感じます。

 

宿題を廃止し、生徒自ら学べるシステムへ

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さらに、麹町中では長期休暇中の宿題を廃止したということです。

この思いとしては、

「生徒自身が、自ら学ぶ姿勢を学校として尊重する」

というものがあるようです。

 

これは本来の教育のシステムの在り方であると感じます。

 

生徒自身が学ぶ意義をしっかり理解していれば、学校から与えられなくても自分から知識を追い求め、自然と勉強していくはずですし、宿題を与えずとも勉強する価値を自ら発見していくはずです。

 

学校は宿題を出しすぎ その意義を考えるべき

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いろいろな学校や生徒を見て、思っていることがあります。

学校は、生徒に宿題を押し付けすぎではないですか?

そもそも、その宿題を本気で生徒が取り組んで、家族と過ごしたり、遊びに行ったり、自分で勉強する時間が奪われてでも、生徒の学力を伸ばす保証はあるのでしょうか。

誰がその保証を請け負うのでしょうか?

 

正直、学校の宿題の学習効果はほぼ皆無だと考えていて、生徒たちは「提出するため」だけに宿題をこなし、時間を無駄にしている姿を見てきました。

 

しかし、このような思いを学校にぶつけても、

生徒は、宿題を出さなければ遊んでばかりで、勉強しない。

学力をつけるのは生徒自身の勉強だから、私たちに責任はない。 

 というような答えが返ってきそうです。結局、我々には責任はない、といった感じです。

 

学校側は、生徒を信頼していないようです。勉強しないのは生徒のせいであって、学校の責任はない、と言わんばかりに。

 

もっと、生徒を信頼すべきであると筆者は思っています。勉強しない生徒を育ててきたのは、教育現場の責任があるからです。

 

まとめ

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今回の記事のまとめです。

  • 固定担任制・定期テスト・宿題の廃止の動き これは歓迎すべき
  • 教育効果を考えれば、生徒の自主的な学習活動に重きを置くべき

正直、学校教育の現状にうんざりしていた近頃でしたが、このニュースを見て、しっかりと教育現場の現状をとらえて変化させようという動きが出ていることに、うれしさを感じました。

 

これまでの昭和時代からの詰め込み教育の延長線上でしかない、生徒のためにならない教育は一掃していく必要があると感じています。

 

このことに、どれだけの大人と教師が気づいているでしょうか。

 

筆者は、このことをこれからも伝え続け、考えていきたいと思っています。