【共通テスト】数学の文章記述問題見送り その他科目も記述廃止がベストだと思う件
こんにちは。masaです。
大学入試共通テストの、新たなニュースが飛び込んできました!
数学の記述形式を、初年度は見送ることになりそうです。ただし、「数式のみ」書かせる試験になるといいます。
これまで、共通テストについての話題をこのブログでも記してきました。
現場も混乱間違いなし。受験に該当する生徒も、大変困っているはずです。
ということで、何かと話題が尽きない共通テストについて、筆者の思いと考えを記していきたいと思います。
共通テストに「記述式」は必要か?
共通テストに記述式を導入する理由は、以下のような力をバランスよく身に着けさせ、テストで評価するためだそうです。
- 十分な知識・技能
- 思考・判断・表現力等
以下の記事にはそのあたりも記しています。
共通テストは「1次試験」という立ち位置であることを考えると、このような試験形式にする必要があるのか?と疑問に思います。
- 記述式にすることで、大量の採点者が必要になる問題
- 自己採点が難しくなり、どの大学に出願可能かわかりづらくなる問題
- 結果開示がこれまでより大幅に遅れ、国立大学側の負担増
この辺りの問題は、常に抱えている状態です。
記述式は2次試験の出題で十分
そもそも、共通試験で「思考・判断・表現力」を問うために、記述式を採用する必要性があるのでしょうか。
むしろ、2次試験で十分その技能を見るための役割を果たしていると思うのですが。
現行のセンター試験の数学は、確かに毎年同じ形式で対策さえ立てれば高得点を取れる、いわば「慣れ」と「反射力」勝負の試験です。それでも、問題の質は高く、試験としても良質。
ここに無理やり記述式を導入したところで、「思考・判断・表現力」をどの程度測ることができるのか。ほとんど、効果はないのではないかと。
共通テストの記述導入にこだわる以前に、私は私立大学入試の形式を大幅に改革すべきだと思っています。
数学のみならず、他の教科の記述も見直すべし
今回の共通テストの数学は、「数式のみ」記述させるといいます。
- 数式のみ記述させる → 記述させないという合理的な判断をすべき
- 他の教科についても、記述式導入を見送るべき
でして、コストの面からも、受験生の観点からも、そちらのほうが圧倒的に試験としてスマートかつ合理的です。
まあでも、これまで「記述を導入するぞ!」という方針で貫いてきた以上、ここで大幅に記述廃止という流れにはならないのでしょう。
そこに、勇敢な判断ができない柔軟性のなさが露呈しているのかな。
思い切って、サクっと「記述式、すべて廃止します!」となればいいのに。
できないんだろうなぁ。
無駄多し。受験生にとってメリットなし。国立大学にとっても迷惑な入試制度。
困ったもんだなぁ。日本の教育に、未来なしってところでしょうか。