「落ちこぼれ」の生徒が表れる原因は、「学校教育の制度」にあり
こんにちは、masaです。
非常に蒸し暑い1日でした。皆さんは体調等、大丈夫でしょうか。
私は、日中歩いているだけで汗が全身から吹き出し、目がくらくらするほどだったので、家の中で休んでいました。
危険な暑さがこれからも続きそうですから、皆さんも注意していきましょうね!
ということで、今回は次のような記事を見つけ、共感したのでご紹介いたします。
学校教育では、授業についていけない生徒(「落ちこぼれ」とよく言われますが、あまりいい言葉ではありません)が必ず一定数存在します。
この「落ちこぼれ」てしまう生徒が表れる理由は、当の本人ではなく、実は「学校教育の制度」に問題があるからだ、とこの記事は主張しています。
私も全く同感なので、この辺りを意見を交えつつ、まとめていきたいと思います。
「落ちこぼれ」てしまう生徒が表れる原因
現在の学校教育は、戦後からほとんど形を変えていない「形骸化」されたシステムです。
原因① みんなで同じことを、同じペースで
学校の授業の基本的なシステムは「みんなで同じことを、同じペースで」行う点です。
- 一斉授業で、決まった内容を全員同じペースで進める
- 理解が追い付かない生徒がいても、とりあえず「全体として」進める
- 一人ひとりに、細かく目が行き届かない
これって、はっきり言って無駄が多いシステムだと思いませんか?
私は、この点を実際の現場で働いていて、特に感じていました。
そもそも理解力はそれぞれの生徒によって異なります。
例えば、「内容をどんどんと理解して、もっとスピーディに先に進め、演習を重ねたい」生徒もいれば、「なかなか理解できなくて、学習内容を消化しきれない」生徒もいます。
「みんなと同じ内容を、同じペースで」というと聞こえはいいかもしれませんが、現実問題として無駄な時間を生み、非常に非効率的な教育方法だと感じます。
原因② 狭い学級の中で多くの生徒を押し込めて行う
日本独特の「狭い学級」の中に押し込めて行う教育も、問題がある方法だと思っています。
どんどんと勉強を理解し、先に進めたい生徒にとっては、学年の枠を通り越して、自分で選択して勉強する環境はあってもいいと思いますし、
逆に理解が追い付いていない生徒で、もう一度学びなおしたい生徒は他の学年の授業や学習に取り組めるようなシステムになってもよいと思います。
しかし、現況は学校の教育は「とにかく学年に沿って進める」カリキュラムとなっていて、一度つまずいてしまった生徒は復帰することが難しく、学年を重ねるごとに理解に苦しんでいってしまうシステムなのです。
原因③ 教科ごとに、「出来合い」の答えを一斉に教える
そして、「出来合い」の答えを教えるシステムでもあります。
生徒の柔軟な考え方を尊重する流れにはなりつつも、教科ごとに絶対的な「答え」が存在し、その答えにたどり着けない場合は得点をもらうことができません。
そして、教科書の内容をしっかり覚え、テストで点数を取れる生徒を「高評価」するのです。
柔軟な発想を持つ生徒は、得点が取れなければただの「変わった考えを持つ生徒」になってしまい、いわゆる先生からも「異端児」扱いされるだけです。
現在の教育は「落ちこぼれ」の生徒を救えないシステム
現在の教育システムは、上記の内容を踏まえても限界を迎えています。
- 決められたカリキュラムを進めることが優先されるシステム
- テストでよい点数を取る生徒を評価するシステム
- 理解につまづく生徒を救済できないシステム
これらの問題点が、ようやく最近になって指摘されるようになっています。
さらに、
- 「しんどい子」をサポートできない教師の多忙な働き方
も大きな問題点。授業以外にも、生活指導や保護者対応、部活動指導などで、細かく生徒に目配りをできない面があるからです。「落ちこぼれ」の生徒を救済することが難しいのです。
日本の子供の学力は「世界トップクラスだ」と誇りをもっていたのは今や昔。
そろそろ、日本の教育にも限界が訪れてきているのです。
授業というシステムの無駄な側面
「落ちこぼれ」は、授業の内容についていけないままになってしまう生徒のことを指すようです。
一方、「吹きこぼれ」という呼び方をする生徒もいるようです。これは、「すでに分かっている内容を何度も繰り返し勉強させられる生徒」のことを指すようです。
つまり、授業内容をすぐに理解できる生徒のことです。
現在の学校の教育システムは、「落ちこぼれ」と「吹きこぼれ」の生徒の両方にとって無駄なものとなってしまっています。
- 「落ちこぼれ」の生徒…授業が理解できず、どんどん先に進められてしまって退屈な時間を過ごす
- 「吹きこぼれ」の生徒…すでに分かっていることを何度も勉強させられ、退屈な時間を過ごす
このようにして、一斉授業型の教育システムは多くの弊害を生み出します。
150年以上続くと言われる方法なのですから、無理が生ずるのも理解できます。
まとめ 日本の教育システムは、もはや時代遅れ
ということで、以上の記事を簡単にまとめます。
- 日本の画一的な一斉教育では「落ちこぼれ」を生み出す
- 多忙な教師の働き方が、「落ちこぼれ」を救い出せない
- 授業が、「落ちこぼれ」と「吹きこぼれ」の生徒の可能性を狭める
「落ちこぼれ」といういい方は、私は「上から目線」のような気がして、好きではありませんが、あえて使わせてもらいました。
「落ちこぼれ」の生徒は、「落ちこぼれ」なのではなく、じっくり物事を考え、納得して物事を進めたい生徒のことのような気がしてならないのです。
ということで、今回も日本の教育の現状と問題点について取り上げてみました。
その他にも、教育にまつわる様々な問題があり、上げたらきりがないほど。
しかし、一つ言えることがあります。
それは、「学校教育に頼ることなく、家庭で子供を育てるべき」ということです。
学校で教わることのできない幅広い学びを、各家庭で施す時代となってきています。
子供自身の可能性を、親が見出し、伸ばしていきたいものですね。