まだ、教師で消耗しているの?

教師を退職してから、エンジニアに転職する現在進行形のブログです

「勉強しない」のも主体性の一つ?

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なるほど!と思わせる記事をご紹介。

 

news.yahoo.co.jp

 

子どもの学習に対する「主体性」が強調される時代ですが、そもそも子供の行動パターンには「獲得行動」と「回避行動」に大きく分類され、その頻度に応じてさらに4つの行動に分けることができるそうです。

 

親の立場であれば、子どもにもっと「主体的」に学習に励んでほしいものですし、いろいろなことに積極的にチャレンジしてもらいたいと思っていると思います。

 

 

「主体性」には、主に次の4つのパターンに分類することができるといいます:

 

  • 獲得行動が多く、回避行動が少ない「成長志向」
  • 獲得行動は多いが、回避行動も多い「完了志向」
  • 獲得行動は少ないが、回避行動が多い「防衛志向」
  • 獲得行動が少なく、回避行動も少ない「参加志向」

 

興味深いのは、「勉強しない」と自ら主体的に行動することも、「主体性」の一部であるということです。

 

子どもが積極的に勉強し、チャレンジするためには「成長志向」へと導く必要があるのですが、このためには

 

「参加志向」→「防衛志向」→「完了志向」→「成長志向」

 

の順番でしか「主体性」は移行していかないということが調査で明らかになったそうです。これは面白い。

 

 つまり、「勉強しない」ことすら選ばない状態よりは「勉強しない」ことを選ぶ状態のほうが「やる気すごろく」では前にいるということ。勉強することに不安や恐怖を感じて逃げている子どもに対して、「逃げるんじゃありません!」と叱ることは、実は「やる気すごろく」では「1マス戻る」ことになってしまうかもしれない。

 

考えさせられますね。何気ない親の一言や、大人の一言が、実は子どもを「成長志向」から遠ざけてしまうかもしれないのです。