まだ、教師で消耗しているの?

教師を退職してから、エンジニアに転職する現在進行形のブログです

あなたはどう読む? 「数学」と「教育」という漢字の意味 

こんにちは。masaです。

 

 今回は少しいつもと視点を変えて、「漢字」について考察してみたいと思います。

 

とはいえ、私は国語の先生ではないので、漢字について詳しいわけでも、何か偉そうなことを語りたいわけでもありません。

 

テーマは「数学」と「教育」という漢字についてです。

 

 

 

「数学」という漢字の読み方

 

「数学」という漢字の意味の読み方、皆さんはどのように考えますか?

 

よくある読み方

よくある読み方。

  • 「数」を「学」ぶ
  • 「数字」の性質を「学」ぶ

大正解です!!

 

 数字の世界は奥が深いですからね。単純な「整数」の世界でさえ、解明されていない謎はたくさんあります。

 

そういった「数」の性質を学ぶことは、数学を研究する大きな醍醐味。

 

視点を変えた読み方

 

一方で、次のように読んでみても面白いのではないでしょうか。

  • 「数」から「学」ぶ
  • 「数字」の性質から「学」ぶ

先ほどの「数学」の漢字の読み方と異なるのは、「数字そのものから」学ぶととらえる点です。

 

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一体どういうことなのか。自然界には、「数」の性質が見事に反映されたものがたくさんあります。ほんの一例として

 

  • ひまわりの種のらせん構造
  • ミツバチの巣のハニカム構造

 

などは有名です。ひまわりの種のらせん構造には黄金比が関係しています。種の配列には「フィボナッチの数列」が隠されていて、種同士が最も効率よく配列されるためには、この「フィボナッチの数列」の通り配列することが最適解です。(逆に、このフィボナッチ数列を無視して配列すると、徐々にひまわりの種の配列に隙間ができてしまいます。)

 

ひまわりに隠されたフィボナッチ数列と黄金比 – ひまわりは黄金の花? という記事を参考にしてみてください。

 

 

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 また、ミツバチの巣に見られるハニカム構造は、正六角形を隙間なく配列した形となっています。小さな空間を効率よく配列でき、使用する素材も最小限に抑えられ、かつ構造上非常に強力です。

 

ミツバチが完璧な六角形を作る理由―効率と宇宙 という記事は、この点を興味深く扱っていますよ。

 

ミツバチは、小さな天才数学者ですね!ということで、「数学」という漢字を「数から学ぶ」ととらえると、自然界から実に様々なことが学べます。

 

これも、「数学」の醍醐味と言っていいのではないでしょうか。

 

「教育」という漢字の読み方

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では、「教育」という漢字は、どう読みますか?

 

よくある読み方

 

よくある読み方です。

  • 「教」え、「育」てる

 「教え」るのは、学校教員だけでなく、家庭で行うことです。子供を「育てる」のも、もちろん親の責任ですね。

 

この読み方は正しいと思います。

 

 

視点を変えた読み方

 

一方で、こうも読めるのではないでしょうか。

 

  • 「教」え、「育」つ

 

「育つ」と読むのです。行間を埋めるとすれば、「教え、(忍耐して)育つ(のを待つ)」です。

 

これは親の立場でも、教員の立場でも同じです。

 

植物を育てるには、小さな種を植え、豊かな土壌と水分を定期的に与えます。すると、新芽を出し、すくすくと徐々に成長していきます。

やがて幹が育ち、葉が出て、立派な植物へと成長します。

私たちにできることは、土壌を整え、水を定期的に与えること。そして、辛抱強く待つことです。成長を促したり、芽を種から引っ張り出すことはできません。

 

植物の成長を、私たちはコントロールすることはできませんね。子供の「教育」も同じです。

 

  • 子供にとって最適な環境を、親が提供する
  • 物事の判断を自分自身で考えさせ、子供のことを信頼する
  • 子供の成長を、辛抱強く見守る

 

ことが大切でして、なんでも親の立場で子供をコントロールしようとするのは間違い。

 

教員も同じでして、私たちができるのは「教える」ことのみです。

 

あとは、子供が「育つ」のを待つ。

 

これが、私の考える「教育」という漢字の読み方でした。

 

 

まとめ

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以上、「数学」と「教育」という漢字について考察してみました。

 

視点を変えてみると、結構面白いことに気づかされます。数学を勉強すると、「こんなことは将来役に立つのか」とか、「難しすぎて数学は嫌い!」という人を何人も見てきました。

 

一応、わたしから一言言わせてほしいのですが、

  • 数学を勉強すると、世界が広がります
  • 間違いなく数学は、私たちの生活を豊かなものにしています

数学が好きか嫌いかは別として、「将来役に立つのか」という問いに対しては、「過去も現在も、そして将来も、確実に数学は役立っている」です。

 

ですから、数学を学ぶことに、言い訳してほしくないんですね。とっても面白い分野ですから。

 

私も、まだまだ数学の勉強をしてみたいです。というか、一生かけても数学を勉強し終えることはないでしょう。非常に奥が深い分野だからです。