高校で理系と文系に分かれる必要はあるのか
こんにちは。masaです。
本日も当ブログをご覧いただき、ありがとうございます<m(__)m>
毎日ブログ更新を継続しています。
今回は、日本の高校教育についての疑問点について記していきます。
非常勤講師として勤務している学校の生徒と話をしていると、以下のような疑問を投げかけてきます。
- 理系・文系に分かれる理由ってある?
この辺りについて、まとめていきます。
理系・文系に分ける必要はある?
高校の普通科は、高2生になる際、文系か理系かを選びます。
私は理系出身ですが、数学Ⅲと物理を勉強するのが非常に重く感じていたりしました。
高校で数学Ⅲを教えていて、思うことがあります。
- 入試で数学Ⅲが必要ない生徒が、数学Ⅲを学ぶ理由はあるのか
- そもそも数学Ⅱまでの知識が定着していない
このような生徒が多いです。
大学入試で数学Ⅲまで問うのは、国公立大学や難関私立大学に限り、数学Ⅲを必要としない大学が多くなっています。
文系か理系かの選択肢を迫り、理系には数学Ⅲを必須とする選択肢をさせるなら、理系大学はすべて数学Ⅲを入試で問うべき。
そもそも思うのですが、「理系」と「文系」を高校生の段階で選ぶ必要性はあるのでしょうか?
長い人生の分岐点でもある重大な選択で、それを高校生の段階で選ばせるのはリスクが多すぎるのではないかと思うのです。
文系理系問わず、「英数国」を究める教育
文系では社会系の科目がウェイトを占め、理系では理科系の科目がウェイトを占めることになります。
理系大学でも数学Ⅲを問う大学が少なくなっている以上、数学Ⅲを履修する必要性が希薄になりつつあります。大学によって科目のウェイトが異なり、
- ある大学では理科は1科目、他の大学では理科2科目必要
- ある大学では数学ⅡBまで必要、ある大学では数学ⅠAまででOK
のような、入試科目がバラバラであることは大きな問題だと思います。
それよりも、
- 大学入試で「英数国」は必須科目にする
- 必要に応じて、社会1科目、理科1科目を選ぶ
といった入試制度にはならないのでしょうか。
文系理系という区分を設けず、数学ならⅡBまでを必須として、理科や社会の科目を選択制にする。
このような教育制度になれば、もっと入試制度はシンプルに、かつ生徒にとっても落ち着いて勉強できる環境になるのではないかと考えています。
理系・文系問題の結論
理系・文系問題の結論です。
- 数学Ⅲを理系に課しながら、理系入試で問われないなら、数学Ⅲは不要
- 文系理系の区分に分けず、英数国の3教科を必須にすれば、入試制度は単純化する
- 大学の必要によって、理科や社会の選択科目を設ける
と、私は考えています。
ぶっちゃけ、理系文系の区分けは、入試制度を複雑にするだけです。生徒が入試を基準に「勉強する科目としない科目」を決めてしまい、理系科目は強いけど、文系科目は全く知識がない、といった偏りを作ってしまう。
それよりも、必須3教科を入試で必ず問う科目とすることで、生徒は何を身に着け、勉強すべきなのかが明確になります。そして、必要科目を選択するにも、迷いもなくなる。
数学Ⅲを教えていて、感じたことをまとめてみました。まとまらない内容でしたが、最後までご覧いただき、ありがとうございました<m(__)m>