信じられない「ナニコレ?”沈”教育」が、子どもの将来をダメにする
最近話題となっていた、小学校の宿題で「筆算の線を定規で強制的に書かせる」問題。皆さんはご存知でしょうか。
筆算の横線を定規で書かないと「やり直し」「減点」
夏休みの算数の宿題で、筆算の問題が出題。学校の授業では、定規を使って横線を引くように指導されていたようなのですが、当の児童は「まあ、全部そうしなくてもいいだろう」ということで一部定規を使わずに筆算を行い、提出したそうです。
すると、学校の先生から家に連絡が入り、「定規で線が引かれていないので、すべて書き直すように」との連絡が入ったということなのですが…
率直にこのニュースを聞いて、
なんじゃそりゃあああぁぁあぁっぁぁぁぁぁぁ!!
という、言葉にならない感情を抱きました。
何の根拠をもってそのような指導をするのだろうか。
「計算ミスが減るし、みんなにやらせている」
と記事には書かれているけれど、その証拠はどのように示されるのか、教えていただきたい。
筆算に定規を強制的に使わせることに疑問が相次ぐ
この記事にも別の事例が紹介されています。
- ギプスで動かない手でも、定規を使って線を引くよう求められた
答えが正解であっても、定規で線を引いていないという理由で減点されていたといいます。謎すぎます。
- 単語と意味が一致するものを線で引く、社会の問題でも定規を使わず減点された
このケースでは、わずかな線の消し残しがある場合でも点数が減点されていたということです。その理由を担任の先生に聞いてみると、「普段からルールで決まっている」という、なんとも意味不明な回答。
定規を使わせることに対する肯定的な意見←反論します
一方で、今回の問題については肯定的に反応する方も多かったようです。以下のような意見。(記事https://www.nishinippon.co.jp/item/n/546372/から引用しています)
- クラスで成績が良かった子はノートがきれいで、定規や消しゴムを使ってた
→偏見です。ノートがきれいなことと、定規を強制的に使わせることを一緒にしてはならない。今回問題なのは、「定規を使うように一方的にやり直しさせたり、点数を減点する」ということです。
そもそも、ノートがきれいだから成績が良い、というのも間違い。定規を使わずにフリーハンドで図を書くほうが、後々融通が利きます。曲線を描く時など。
- 計算では必要性を感じなくとも、(練習しないと)正しい展開図が描けない
→であれば、計算で定規を強制的に使わせる必要はないと思います。
そもそも、正しい展開図というのは何をもとに「正しい」のか、根拠に欠けます。定規を使って書けば、正しい展開図なのでしょうか。
当たり前ですが、定規の使い方は学校の授業で一律に習わなくても、徐々に使えるようになります。その都度必要に応じて使用すればOK。今回のような、「定規を使わなければいけない」という理由にはならないはずです。
- 子どもへの将来的な力の育成を理解してほしい
→であれば、今回のような指導はなくすべきです。
強制的に定規を使わせることや、定規を使わないことにいちいち指導するような教育をするほうが、かえって子どものためになりません。
きっと、この子どもは大人になっても、定規を手にしたときに今回の指導のことを思い出すことになりそうです。完全にトラウマです。
信じられない「ナニコレ?”沈”教育」が、子どもの将来をダメにする
以上、信じられない教育のニュースでした。
今回のような教育のニュースを、「ナニコレ?”沈”教育」とでも名付けます。
小学校や中学校で行われている教育で、このような「ナニコレ?」と言わざるを得ないものがたくさんあって、疲れます。
日本の学校教育は、問題だらけ。子どもたちがかわいそうです。
「ナニコレ?”沈"教育」で、子どもの将来をダメにします。教育が”沈”んでいく。