私が教師を退職しようと決意した主な理由4つ
2019年3月に高校教師を退職しました。
現在は非常勤講師として数学を教えています。
そして、来年からは教師の仕事を離れ、ITの仕事に就職することになりました。
学生の時は、教師という仕事に憧れや夢をもって目指し、理想を思い描いていました。
しかし、実際に6年間勤務して教師という仕事の「現実」を思い知らされ、学生時代の教育に対する情熱は失いました。
今回は、高校教師を退職した主な理由についてまとめます。
部活動
教師になって、部活動を持つことになりました。
これまで経験のない「ソフトテニス部」。ボールも打ったことがないし、ラケットを握ったこともない完全素人でした。
そんな状態で練習メニューを考えることはできるはずなく、試合のコーチングなんてできるわけもありませんね。
土日の試合の引率なんて、顧問からすれば生徒を引き連れてやってきて、大会費用を立て替えて支払い、試合をただ眺めるだけの長時間浪費。
私はこのことに精神的な苦痛を感じていました。
「いったい自分は、何をやっているのだろうか…」
学校の授業
学校の授業が無駄であると実感するようになりました。
その理由は以下の通り。
- 1対複数の授業では、生徒の理解力に差がありすぎる
- 授業の解説を聞くことに学習効果はほとんどない
- 受け身の姿勢で、生徒はやる気が起きない
教師なのに、授業することが嫌いでは、本末転倒です。
6年間の教師人生で、ようやくたどり着いた考えでした。「授業は無駄」。
特に、日本の学校の授業スタイルは本当に時代遅れです。
職場の環境
私立学校で務めていたので、職場環境は本当に深刻な問題です。
- 何十年も同じ教員が、同じ環境で仕事する
- 新任の先生は、毎年数人程度
- 新たなアイディアや改革が生まれない「保守的」な環境
新年度で気持ち新たにリフレッシュ!と思ったところで、周りで働く先生方は何年も同じ顔ぶれだったりで、新鮮味に欠けます。
そして、長年勤め続けている先生ばかりですから、学校の新たな取り組みや改革を行おうとしても、「これまでのやり方」に固執してしまうことがありますね。
その最たる例が「組合」の組織だったりします。この辺りは、また機会があれば記していきたいと思いますね。
とにかく、学校環境は本当に息切れするほど空気がよどんでいて、こんなところで何年も働きたくなかったため、退職を決意しました。
生徒の成長
教師の仕事で、うれしいのが「生徒の成長」。
確かにこれはあります。3年間一貫してみてきた生徒の成長スピードはとても速く、「1年の時とは比べ物にならないな」と思える生徒もいたりして。こういったことは教育をしているときの喜びです。
しかし、同時に次のような感情もありました。
「生徒は成長していくのに、自分は何の成長も見られない…」
一種の悔しさがありました。
ある意味、退職した様々な理由がある中で、この悔しさが一番強烈な原動力になったのではないかと考えています。
自分も成長したい。でもこのまま教師を続けていても、成長するどころか年齢を重ねていくだけになってしまう。
こう感じて、教師を退職しました。
まとめ
今回の記事のまとめです。
- 部活動の理不尽さに嫌気がさして、退職
- 学校の授業が嫌いすぎて、退職
- 職場の環境が息苦しくて、退職
- 生徒の成長に悔しさを感じて、退職
他にも理由はありますが、退職した主な理由はこれらでした。
後悔は一切していません。
自分の決断だからです。
むしろ、これから始まる新しい生き方に、胸躍っています。
これからも新しいことにどんどん挑戦していきたいですね。