まだ、教師で消耗しているの?

教師を退職してから、エンジニアに転職する現在進行形のブログです

学校の非常勤講師を3か月経験して感じたこと

こんにちは、masaです。

 

3月に専任の教員を退職し、4月から非常勤講師として働いています。

今回は、その経験をもとに、そして次の記事をもとに「学校の非正規雇用」について執筆していきます。

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私が思う学校の非正規雇用と、この記事で紹介されている非正規雇用、共通点や感じる点などをまとめていきます。

 

 

 

学校の非正規雇用のメリット・デメリット

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正規雇用のメリット

学校の非正規雇用のメリット。非常勤講師についてですが、いくつかあります。

  • 授業以外の仕事に縛られない
  • 長期休暇は完全オフ
  • ゆえに時間を有効活用できる

このあたりでしょうか。特に私の場合、専任教諭を退職し、自ら志望して選んだ非常勤講師ですから、これらのメリットを最大限活用しています。

 

  • 仕事の合間に、読書や勉強
  • 仕事が終わったら、読書や勉強
  • 長い長期休暇を、読書や勉強

 

こんな感じで、非常勤を務めることで得られる「時間的な自由」を活用し、スキルアップを目指して奮闘中です。

 

 

正規雇用のデメリット

逆に、デメリットは

  • 有休がない
  • 正規教員のような手厚い優遇(自宅手当等)がない
  • 給料が上がらない

点です。特に、3つ目の給料が上がらない点は致命的で、何年働き続けていても、給料は上がることはありません。

 

私も、この非常勤講師という職業を継続して務めるという意思はなくて、あくまでも一時的な「食いつなぎ」の仕事だと割り切っています。

 

数年後には完全に教員の世界を離れて、まったく別の世界で生きていきたいと思っています。ゆえに、このようなデメリットはそれほど痛くなく、かえって自分にとって有利な状況になっています。

 

www.mathematica-teach.com

 

学校の非正規雇用に将来はあるか?

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しかし、記事の中で紹介されている非正規雇用の先生たちは、学校から不当な要求をされ、消耗しているようです。

  • 非常勤と塾講師の掛け持ちで、消耗
  • 専任教諭になりたくてもなれない 、もどかしさ
  • 残業160時間でも無給 さらに低給与

教員という職業に就きたいのに、つけない悔しさやむなしさが伝わってきます。

 

私の観点からして、こういった熱意のある先生こそ、専任として学校で活躍してもらいたいと思っています。

 

しかし、学校の組織の中では、なるべく専任教諭は人数を維持し、非正規雇用を「利用」するほうが、費用面でも運営上でも便利なのです。

 

だから、非正規教員は、希望してもなかなか専任教諭になれない現実があります。

 

実際、現時点での非正規教員は待遇が悪すぎです。

  • 給与面の向上を期待
  • 残業代を支払うべき
  • 専任教諭と同レベルの待遇を持たせるべき

このままでは、非正規教員の未来は暗いままでしょう。

 

 

非正規教員と正規教員の質の違いはあるか

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学校現場で感じていること。

  • 非正規教員の「力量」は高い
  • 授業に対する姿勢は、非常勤講師のほうが割と高い
  • 非常勤講師は、割と自由

結構意外だったのですが、授業に対する姿勢は皆さん高く、なおかつ授業の本質なども見抜いていらっしゃる方が多いです。

 

さらに、生徒からの信頼も厚いので、割と学校教育の中核を担っていると感じました。だから余計に、非常勤講師の待遇が割に合わないと、私自身も感じています。

 

もっと、教育にお金をかけてもいいのではないのか。

非常勤講師であっても、専任教員であっても、もっと金銭面で優遇されてもいいのではないかと思うのです。

 

まとめ 

 

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以上の記事のまとめです。

  • 非常勤講師のメリット・時間的余裕あり デメリット・給与面に難あり
  • 正規雇用の将来 改革がぜひ必要 このままでは将来性なし
  • 非常勤講師の質は、割と高め 学校にはなくてはならない存在

このあたりですかね。

 

非正規で学校に使いまわしにあっている先生は、本当に気の毒です。教育に熱意をもっているのに、待遇が悪くて消耗してしまっている。

 

恐らく、専任になって待遇が改善されたとしても、別の問題が浮上し(働きすぎ、部活動の問題、等)、苦しい教員生活を送ることになるのは目に見えています。

 

教員の働き方改革と言えども、まだまだ浸透していませんからね。教育を取り巻く問題はまだまだ山積みです。