学力日本一の「秋田の村」の学校教育がすごい理由
こんにちは、masaです。
秋田の小さな村の子供たちが、日本一の学力を持つ秘密は何か?
このテーマで書かれた記事が、素晴らしかったのでご紹介します。
秋田県の東成瀬村は、人口がおよそ2500人で、コンビニは1軒のみ、塾は当然なく、書店もないといいます。
しかし、文部科学省の学力テストで日本一の学力を示したというから、驚きです。
「自学ノート」で子供が進んで学ぶ環境をつくる
成瀬村の小学校の学習の秘密が、「自学ノート」にあります。
「自学ノート」に取り組む際の特徴
- 得意科目、苦手科目どちらでも、子供が自分で「これを今日はやる」と決める
- 自宅で自主学習する時間をもつ
- 主導権は子供
こういったことを、小学校の教育で取り入れているそうです。すばらしい!
特に、宿題という形で課すのではなく、子供の自主性を重んじ、取り組ませている点が非常に優れています。
引用文:
とかく、子どもの学習というのは、親の口癖「勉強しなさい」を代表するように、大人からの押しつけがほとんどではないでしょうか? さらに「あれしなさい、これしなさい」とついついせかし、「なんでこれができないの」と責めてしまう。
対して、自学ノートは自主性を重んじます。主導権は子ども。他者からの押し付けではなく、自分で課題を決めて実行する。親や教師はあくまで、実行しようとする子どもを見守り、少しだけ後押しするに過ぎません。
教育する側が学習の本質をしっかりととらえ、教育に自主的な学習を導入していたからこそ、子供自身が自ら学び、日本一の学力へと育っていったのです。
学力を伸ばすには、親の協力も不可欠
「自学ノート」で子供が自主的に学習するには、親の協力も不可欠です。
親は、自学ノートで取り組んだことを、親は丁寧に褒めます。
- 子供の頑張りを褒める
- 改善点があれば、どうすればできるようになるかアドバイスする
学校でよい教育がなされていたなら、家庭でも子供の学びを後押しするような環境を用意することが、自主学習をさらに後押しする要因となります。
子供の学力を伸ばすカギは、実は家庭での子供との接し方にかかっているようです。
学びの本質 点数を取ること以上に大切なこと
自学ノートで測られるのは、「取り組んだ学習量」や「質」ではないようです。
- 長い時間をかけて、子供が学ぶ力を育てる
- 学びは楽しいと思えるようになる
このようなことが、自学ノートに取組む理由です。
学校の授業は、理解力の差が大きなゆがみをもたらすことがあります。カリキュラムに沿って、進めなければならない学校側の思惑と、理解力に差がある子供たちの状況が、どうしてもマッチングしない場面が訪れる。
しかし、勉強が苦手な子でも、自学ノートに取組んで、自分のペースで必要な勉強を決め、コントロールし、着実に理解を深めることができるようになれば、きっと学校の授業にも追いつけるようになるはず。
勉強には、個人個人の理解スピードや取り組みの特性がありますから、自学ノートのような取り組みは子供の自主性を高め、効率よく学力を伸ばす最適な方法であると言えます。
テストで点数を取ることではなく、子供自ら学びの価値を見出せることこそ、本当の学びであると言えるのです。