【暗闇】教師という職業は「定額働かせ放題」 これは事実です
こんにちは。masaです。
最近、こんな記事がヤフーのトップ記事となっていて、気になったので今回の記事としてみました。
学校教員は「定額働かせ放題」。これは事実です。
今回は、筆者の体験を交え、退職に至った理由などをもとに、この記事についてフォーカスしてみたいと思います。
教職という名の「聖なる職業」 もはや時代遅れ
教師という仕事は、昔のような「聖職」というとらえ方はもうだいぶ薄れていて、どちらかというと「サービス業」の一つのような状況となっています。
- 授業以外にも、様々な雑務が襲う
- 教科指導以外に、厄介な生徒指導をしなければならない
- 授業後は、夜まで部活動指導
- 土日は、部活で試合
- 受け持つ生徒の保護者対応(教師の都合は関係なく)
こんな感じです。
教師は、いくら頑張っても残業代は支払われない仕組みとなっています。法律的には、特給法という公立教員のみに適応される労働基準法で、
「教師は聖職なので、一般労働者とは性質が異なる」
という根拠で、1971年に制定されたそうです。
そんな昔に制定された法律が、現在も有効であるということにも驚きですが、これが「定額働かせ放題」と言われても仕方ない教師の働き方の現状なのです。
サービス残業化する教師の働き方
特にひどいのは、部活動による過労問題です。
以下のような、悲惨な出来事が最近ニュースになりました。
生徒指導に熱心で、時間を忘れて教職に没頭する結果、現在の教職員の働き方が社会問題化しているのです。このようなニュースが後を絶たないのは、非常に残念で仕方がありません。
基本的に、いくら残業したとしても、教職という現場からは残業代が支払われません。部活動指導で土日を費やしたとしても、最低賃金には程遠い金額しか支払われないのです。
それでも、「生徒のため」という熱い思いをもって部活動指導に熱心になるあまり、家族や自分の時間を犠牲にしてきているのです。
いつまでたっても変わらない「教育現場の意識」
さらに問題を深刻化させているのが、変化しない「教育現場の意識」という点です。
近年の教職員の働きすぎ問題によって、部活動指導の在り方が見直され、
「中学では最低週2日、高校では週1日休暇を取りましょう」
という文科省の目安が示されましたが、
現状、これを守り行う学校はどれほどでしょうか。
はなはだ疑問です。
また、教職員の勤務をどれほど管理職が把握しているのでしょうか。ほとんどの学校の場合、職員の出退勤を正確に管理していないのが現状です。
文科省が動いても、肝心の学校自体が動かないのであれば、問題解決の糸口にすらならないのです。そうであれば、教員自ら意識を変えるしか、方法はないようです。
教員志望の著しい減少による「教育の質」低下
そして、そのようなニュースがあちこちで出回っている中、教員志望の学生は6年連続で減少しているといいます。
教育について真剣に考えている学生であっても、労働環境がひどすぎて、そもそも教職すらつこうとしない現状。その結果、優秀な人材は他の職種へ流れていき、教育の質は低下していくばかりです。
そして、その影響のあおりを最も受けるのが、将来を担う子供たちです。
筆者の実体験
筆者の実体験を記してみます。
- 経験のない部活動に配属→指導を任される
- 技術もない中、試合のコーチを求められる→できるわけがない
- 土日の試合が連続して2週間以上休みなし→自分は一体何やっているのだろう
- 部活動が嫌いすぎて、退職決意
こんな感じです。
教師になって、部活動を勝手に配属させられるほど、無茶ぶりはないわけで、
というか、なぜ教師が部活動を指導しないといけないのかが理解できないのです。
そのほかにも退職の決意に迫られる理由はたくさんあるのですが、それはおいおい記していくとして、日本の教職の環境は最悪です。
【補足】
現在、非常勤で務める学校の午後の授業後、クラスの生徒がこうつぶやきました。
朝からずっと授業で座りっぱなしは、きついです。
早く体動かしたい。
そして、授業後に全校集会があるようで、「まだあるのかよ」と、生徒たちは本当に辛そうでした。
筆者はそんな生徒たちをしり目に速攻帰りましたが、
「あそこには絶対戻らない」
と決意を新たにした次第です。
まとめ
この記事のまとめです。
- 教師は「定額働き放題」 これは本当になんとかしないとまずい
- 変わらない「現場の意識」 まずは教員自ら意識を変えるべき
- 教員志望の連続減少 教育の質の低下がやばい
正直言うと、教師の仕事には無駄が多すぎです。
部活動に生徒指導、さらには保護者対応まで、ありとあらゆることをこなさなければなりません。そして、残業代は支払われない。
これでは、若い人が教師を志すことをためらうのもうなずけます。
根本的に、教育スタイルを変革しない限り、この状況は打破できないでしょう。