【経験者は語る】教師の「無駄な仕事」を潔く諦める方法
こんにちは、masaです。
教師の仕事は「無駄だらけ」です。
無駄が多すぎて、なおかつ将来性がなさ過ぎて6年間務めた高校教師を退職しました。
以下の記事を読んで、激しく共感。
今回は、実際の教育現場で働いてみて「これは明らかに無駄だ」と思える働き方をまとめてみます。
こういった無駄ばかりの教育現場では、本当に力を入れて取り組まなければならない「生徒の学力向上」という目標は、達成することは難しいです。
やらなくていいんじゃないの?と思える無駄な仕事
教師の仕事には、無駄が多すぎです。
職員会議
毎月1度は開かれる職員会議。
大半の教員は、いつもきまって後ろの席を陣取って、寝ているか、宿題チェックしているか、他の仕事をしているか。
はっきり言って無駄な時間です。
各種委員会
これもはっきり言って無駄でしたね。
委員会と言えども様々種類あるのですが、中には「これは何の目的で開かれているんだ?」というものがたくさん。
来年度へ向けて意見を出したとしても、
- 職員会議に議題として提示しても、否決されるから提案しない
- この委員会で結論を出すべきではない
といった感じで、新しい事を手掛けようとしても、職場の雰囲気的に「このままが最善」という状況になっていたりします。
教育の現場は、極端に変化を嫌う環境です。「例年通り」が口癖。
三者面談
これも圧倒的に無駄ですね。私の学校は夏と冬の年二回、実施していました。
- 生徒と保護者で「成績」や「将来」について話すことは、必要なし
- 授業時間が削られる
- 担任の負担感が半端ない
子どもの成績や将来について、保護者とともに話すことに、どれだけ意味があるのですかね?
生徒の人生くらい、生徒に決めさせればいいんじゃないでしょうか。まあ、受験前の確認くらいで3者面談する価値はあるかもしれないけど、毎年二回もある三者面談は、無駄すぎる。
そして保護者は、わざわざ学校へ来校するために、仕事の調整をして予定を立てなければならず、家庭としても負担を強いる構造。
それにもかかわらず、得られるものはほとんどなし。圧倒的に無駄です。
モンスターペアレント対策
私はそれほど「モンスターペアレント」に出会ったことはありませんでしたが、
それでも「これはきついな…」という保護者は一定数存在しました。
そんな時は、次のような対処の仕方をしました。
- 基本的には、相手の要求や話に耳を傾ける
- 学校としてできないことは、無理に受け入れない
このあたりですね。
周りの教員とも連携していました。そうすれば負担はずいぶん軽減されます。
これもよく言われることですが、教師は社会的にみて「弱者」になりつつあります。
- 生徒の親のほうが高学歴・高収入
- 全国で教師の不祥事が相次いでいる
この辺りも、教育に対する信頼感を低下させている要因にもなっています。
もはや、「教師」=「聖職」という時代は終わっています。
部活動指導
私が最も忌み嫌っていたのが「部活動指導」でした。
経験もないスポーツの指導など、どうやってやるんですかね?
しかも、どんなに頑張って指導し、県大会や全国大会で成績を残しても給料は上がらないんですよ?
「生徒を指導し、高いレベルへ引き連れてあげられるのがやりがいだ!」という方もいらっしゃいます。その通り。
でも、自分に対して何の評価も得られないのは、つらすぎます。社会からの評価など、1円にもなりませんからね。
部活動は、「自分の専門性を生かし、生徒に還元したい」と思う、ボランティア精神に富む方がやればいいと思います。
私にはそのような専門性は一切なし。なので、部活動を早々に辞めました。
「時間の無駄遣い」という言葉以外の表現が見当たりません。
教師の「無駄な仕事」を潔る諦める方法
無駄な教師の仕事に向き合うのは、あきらめました。
- 授業の準備に時間をかけない
- 教材研究はしない
- 定時に帰宅
- 部活はほったらかす
現状、できるとしたらこれくらいでしょうね。ひとつづつ簡単にまとめます。
授業の準備に時間をかけない
毎回の授業に時間を追われることを、あきらめました。
具体的には
- 蓄積された教材を使用
- たまに教材内容の吟味・改善
といったところで、これはこれまでの苦労や努力が積み上げられたからこそできる楽です。
こんなことをしていれば、教師としての質は保てなくなることは明らか。時間が経つにつれて、スキルは下降していきます。
教材研究はしない
これも、上記に付随します。
「教材研究をしない」ためには、授業で指導する教科内容は、すべて頭に入れておく必要があります。
これで、無駄な時間を省くことができる。
半面、教科に対する専門性は高くないといけないので、教師になるためには専門性をできるだけ高めておく必要があります。
私はまだまだ「伸び代」だらけですが、質問されたものはすべてその場で回答できるレベルまでもっていきました。
定時に帰宅
学校で過ごす時間を極力減らしました。
定時に帰宅することによってです。
そのためには
- 無駄な飲み会には一切出席しない
- 職場の「付き合い」は一切排除
しました。そして、残った時間は
- 勉強、読書に費やす
- ブログ執筆やプログラミング学習
といった具合に、自己投資。
部活はほったらかす
「定時に帰宅」するには、部活動に関わる時間を少なくする必要があります。
そのために「部活動をほったらかす」という手段を取りました。
細かく言えば、退職の1年前には新人の教員を配置したため、平日の練習はノータッチにすることに成功。
こうすることで、定時には帰宅できるようになりました。
もちろん、これまでの部員からは不満が出ましたが、「新しい顧問がいるからいいじゃないか」と軽く受け流し。
部活動を指導することに、価値を見出していませんから、無駄な時間は徹底的に排除しました。
まとめ 教師の仕事は時代の流れに取り残されている
以上、簡単に記事の内容をまとめます。
- 学校現場には、「やらなくていいんじゃないの?」という無駄仕事が多すぎる
- モンスターペアレント対策は、とにかく「話を聞く」こと
- 部活動指導 自分には一切リターンのない「時間の無駄遣い」
教師の仕事で教師自身が消耗し、生徒への教育活動にエネルギーを傾けられないこと自体が問題ですね。
「教育の内容を改める」よりまず優先すべきなのが、「学校教育でなすべき事」と「なすべきでない事」をはっきり分けることです。
部活動などは、特に「なすべきでない事」に分類すると、個人的には思います。
学校教育と部活動は、切り離すべき。
部活動指導したい教員は、別の時間を取って「スポーツ指導」すればいいのではないでしょうか。