【持論】人間の本質を理解すれば、子供の学習意欲を高められます【体験談あり】
こんにちは。masaです。
今回は、筆者が実際に「教育現場」に立ってみて、深く実感したことを簡単にまとめてみたいと思います。
正直、教育は「生徒の自主性」をどこまで伸ばすことができるか、ここにかかっていると考えています。
「教育」という言葉の意味を取り違えない
「教育」という漢字は、どのような意味か?
そんなことを聞かれても困る、と思うかもしれませんが、
- 「教え、育てる」
と考える方は、多いと思います。
一方で、筆者は「教育」という漢字を、次のようにとらえています。
- 「教え、育つ」
先ほどの例と、どこが違うか。
「育てる」に対して、「育つ」。つまり、成長は子供自身の自発的な変化だと考えています。
「育てる」という言葉は、親や教員といった、子供にかかわる目線からみた、いわば主観的な立ち位置からの解釈だと、筆者は思っています。
そうではなく、子供は「育つ」のです。
つまり、教育とは「教え、育つのを待つ」と解釈できるのです。
親や、教員ができるのは「教える」ところまで。「育つ」のは生徒自身で、それを親や教員ではコントロールすることができないのです。
学んだことを誰かに教えると、喜びをもつ
人間の本質。
- 学んだことを他の人に教えると、楽しい。
- 学んだことを教えて、他の人が喜ぶと、本人はなおうれしい。
- ますます、いろいろな知識を教えたい
こんな感じです。
学ぶ意欲を高める一つの要因が、「誰かに教えると、喜んでもらえる」ことだと思っていまして、この経験があると「自分から積極的に学ぶ」ようになります。
事実、学校現場で次のような様子を見ています。
- 問題を解いて、できた人は他の困っている人を手助けする
- 問題が解けた生徒は、困った人に積極的に教える
- 教えるほうも、教えられるほうも、真剣になる
これこそ、人間の本質なんだな、と感じているのです。
自分の頭で考えるようになると、勉強は楽しい
次の点も、人間の本質です。
- 自分の頭で考えて、問題解決しようとすると、脳は働きだす
- 自分にとって少し難しいレベルの問題だと、最後まで考え抜く
一方で、こんな状況はNGです。
- 一方的に問題を出されて、受け身になってやる気がなくなる
- 自分にとって難しすぎるレベルの問題だと、途中で投げ出す
こんなところです。
最も大切だと思うのは、「自主的に問題を解決する」環境だと思っていて、それを教育者はどのように作り出すかが、大きな仕事です。
だれかに強制されない学習が、最も身につく方法
そして、学習の本質。
- 自分から勉強しよう、と思うと、身につく
- 勉強することに価値を見つけると、自分から勉強する
当たり前ですが、
- 言われたから、勉強する
- 宿題を出されたから、勉強する
では、やる気は出ませんし、身に付きませんね。
このような方法をとるより、子供自身が学習に価値を見出すよう支援していくのが、親や教員のすべきことです。
これは「教え、育つのを待つ」につながります。
まとめ
以上のまとめ。
- 「教育」とは「教え、育つのを待つ」。解釈に注意
- 学んだことを教えることが、人間の持つ喜びの一つ
- 自分から学ぶことに価値を置けば、勉強は楽しくなる
本来、人間は自分の脳を使って考えることが好きです。
問題解決によって、充実感や達成感が味わえるからですね。
しかし、現在の教育システムで、勉強に面白さを見出せなかったり、勉強が嫌いになってしまう子供たちはたくさんいます。
それは、筆者にとって非常に残念なこと。
ですから、教育についてはこれからも考え続けていきたいのです。