子供の「才能」をほめるとヤバイ理由【努力をほめるべき】
こんにちは。masaです。
最近は心理学系の本「マインドセット やればできる!の研究」を読んでいます。
自分自身の「教員退職&フリーランスを目指す」という挑戦について、背中を押すような内容となっています。
その中で紹介されている「子供の育て方」が、非常に興味深いので、ご紹介いたします。この本が気になったら、ぜひ一度読んでみることをお勧めします。(詳細欄あり)
子供の「才能」をほめるとヤバイ理由
子供の「才能」をほめることによって生じる弊害。
- 自分には才能があると信じ、努力しなくなる
- 失敗を恐れるようになる
- 結果が出ないと、他の人のせいにする
ひとつづつまとめてみたいと思います。
自分には才能があると信じ、努力しなくなる
子供が自分の才能をほめられるようになると、「自分は他の人より秀でているから、努力は必要ない」と感じるようになるといいます。
また、「努力は才能のない人が行うことで、自分にはふさわしくない行いだ」とさえ考えるようになるといいます。
失敗を恐れるようになる
才能をほめられて育つと、子供は「失敗を恐れるようになる」と言います。
正確に言えば、
- 自分を才能ある人と認められるためには、失敗をしてはいけない
- 失敗すると、これまでの「才能あり」の評価が傷つく
ということになります。
何かリスクを負って、新しいことに挑戦することをしなくなります。自分の才能を傷つけられたり、評判を下げられたくないという思いから、そのような行動に出るように。
結果、失敗を恐れて行動に移せなくなってしまうのです。
結果が出ないと、他の人のせいにする
そして、才能をほめられて育つと、
- 結果が出ないことを、他の人や環境のせいにする
という特徴が表れるといいます。自分には才能があるはずだから、失敗をするわけがない、だから悪いのは周りのせいだ、と考えるようになるのです。
以上のような特徴を持つマインドを「硬直マインドセット」と呼んでいます。
子供の「努力」努力をほめるべき理由
逆に、子供の「努力」努力をほめるべき理由。「努力」をほめることで、子供は次のような特徴を持つようになります。
- 努力によって、能力は伸ばせると信じるようになる
- 結果がすぐに出なくても、粘り強く頑張り続けるようになる
- 失敗を恐れず、努力を継続することができる
ひとつづつまとめます。
努力によって、能力は伸ばせると信じるようになる
子供の努力をほめることによって、
- もっと努力して、力を伸ばしたいと思うようになる
- 努力すれば、苦手なことも必ずできるようになると信じる
と思うようになります。
このような考えを持つことで、子供は「努力で目標は達成できる」と信じるようになり、粘り強く頑張るようになります。
結果がすぐに出なくても、粘り強く頑張り続けるようになる
そして、努力をほめられると、
- すぐに結果が出なくても、努力を続ければ必ず結果が出ると信じる
- 諦めずに結果が出るまで努力し続ける
ようになります。
努力し続ければ、達成不可能な目標はないと信じることができ、子供自ら物事に一生懸命取り組むようになるのです。そして、その努力を簡単に辞めるようなことをせず、継続するように。
結果として、子供の能力はどんどんと成長していくのです。
失敗を恐れず、努力を継続することができる
そして、努力をほめられると、
- 失敗を恐れず、新しいことに挑戦しようとする
- 失敗したとしても、努力と改善で結果が出るまで継続することができる
ようになります。
失敗したとしても、そこから学び、さらにチャレンジするようになります。
自分の限界を設けることなく、チャンスがあればいろいろなことに挑戦する勇気が持てるようになるのです。
以上のような特徴を持つマインドを「しなやかマインドセット」と呼びます。
まとめ 「才能」ではなく「努力」をほめるべき理由
ということで、以上の記事をまとめます。
- 子供の「才能」をほめると、努力しなくなり、失敗を恐れるようになる
- 子供の「才能」をほめると、失敗を周りのせいにする
- 子供の「努力」をほめると、失敗を恐れず努力し続けるようになる
- 子供の「努力」をほめると、失敗から多くのことを学ぶ
これらの内容は、以下の書籍に基づいています。とても面白い本であり、これから新しいことに挑戦する方や、子供の教育法に関心ある方には非常におすすめの1冊です。興味のある方はどうぞ。
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「才能」と「努力」。私たちはついつい、人の「才能」に目を向けがちです。
- あのスター選手は生まれ持った「才能」にあふれている
- 自分には「才能」がないから、できっこない
このように思ってしまいます。しかし実は、人の成功には「才能」ではなく「マインド」のほうがより重要な意味を持っているのです。
「才能」は、学習の「初速」にすぎません。「才能」があるかないかにかかわらず、一つのことにどれだけ「努力」を継続できるか。
そのためのマインドを、私たちは身に着けるべきなのです。