学校教育はいつまでブラック部活を続けるのか
学校教育の大きな問題である、部活動。
いつから、部活動が学校教育の中心になってしまったのでしょうか。
私の教員経験からも、部活動に人生をささげているような先生は少なからずいました。
現在勤務している学校でも、生徒が「ブラック部活」に苦しんでいる姿を目にしています。
部活動で成績を残すことにこだわりすぎて、本来の教育の目的を見失っている。
理解に苦しみます。
専任教員時代、私はソフトテニス部で顧問をしていました。何年か経過してから、「これは全く自分にとってプラスにならないな」と感じるようになり、かなり適当な部活運営をするようになりました。
平日は1日休み、土曜日は午前中のみ、日曜日は当然休み。
部活動ガイドラインの鏡のような運営の仕方なのではないかと自負しています。
部活動で成績を残したところで、まったく報われない。むしろ、貴重な若い時の時間をどんどん失っていく。
こういった感覚が、年を追うごとに実感されるようになって、我慢できなくなりました。
思うのですが、学校教育はいろいろなことを一気に詰め込みすぎです。
学校で行うことは「学習」であるはず。そこに部活動指導や生活指導、保護者対応など教員は「オールマイティ」を求められすぎです。
スポーツに特化したいと思うなら、それ専門のクラブに所属してスキルを上げればいいのに、学校の部活で強豪になることに何の意味があるのでしょうか。
戦後からずっと続けてきた学校教育は、もっと根本から変えていかない限り、どんどんと衰退していくことは目に見えています。学校改革や大学入試改革を行ったところで、学校教育そのものが変わっていかない限り、解決策にはなりえない。
そのように感じています。