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【高校数学】おすすめ参考書① 教科書レベルから入試基礎まで

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こんにちは、masaです。

 

高校で教員として数学を教えていて、生徒たちが取り組む参考書の勉強方法に無駄が多いといつも感じていました。

 

その原因が、「自分で参考書を選ばない」からですね。

 

学校に通っていると、強制的に副教材を買わされます。これは各教科同じ。

 

数学を勉強する際は、学校で配られた参考書をうのみにせず、自分のレベルにあった参考書を選ぶことをお勧めします。

 

今回はその中でも「教科書レベル」から「入試基礎」に向けての数学おすすめの参考書をご紹介します。

 

数学の参考書は、どれを選んだらいいかわからない、という方へ、ぜひ参考にしていただけたらと思います。

 

 

 

高校の数学副教材でおなじみ「黄チャート」

 

多くの普通科の高校では、数研出版の「黄チャート」や「青チャート」が学校で配布されます。 優秀な参考書ですが、扱いづらさも存在しています。その点を見極めてから、使用するのはあり。

 

【良い点】

  • 幅広く例題が掲載されている
  • 問題解法の指針「Chart」がわかりやすい
  • 練習問題や演習が多く載せられている
  • レベルは「教科書例題」~「入試標準」までと広い

インプットとアウトプットの両方を、この一冊で賄える優れものです。

定期試験対策にも、入試対策にも使えて便利ですね。

 

【弱点】

  • 問題数が多い・対象となる出題範囲が広すぎる
  • 1冊を終えるのに時間がかかりすぎる
  • 学校副教材でモチベーションが上がらない

黄チャートは問題数も多いし、対象が広い分、「使う人を選ぶ」参考書かもしれません。

 

実際、この本の量の多さに圧倒され、モチベーションが上がらない生徒はたくさん見てきましたし、事実この「黄チャート」を使って入試対策をする生徒はあまり見かけたことがありませんでした。

 

「どこから手を付けたらいいかわからない」という心境と、分厚い本を目の前に「これをすべてやるのか…」という、勉強をスタートする前からの心理的圧迫が原因なのかもしれません。

 

数学の苦手を克服するなら、教科書がおすすめ

 

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数学の苦手を克服するなら、まずは「教科書」がおすすめです。

  • 定期試験を乗り越えるなら、教科書の例題に取組む
  • 定理や公式を暗記するのではなく、「なぜそうなるのか」を理解する

教科書の利点は、例題の質の高さにあります。

 

基礎が固まっていないうちに、問題集や参考書に取組んでもあまり意味がありません。

 

定理や公式を丸暗記する方法も避けるべきで、ポイントは「なぜそうなるのか」を、証明や解説を理解しながら読み進み、問題を解くといいです。

 

数学が苦手で困っている、という生徒ほど、実はこの「なぜそうなるのか」を理解しないまま、問題集の解き方を覚えたり、丸暗記に走っているケースが多いのです。

 

まずは、教科書で数学の本質をしっかり理解しましょう。

 

 

教科書が理解できないなら、「初めから始める」シリーズがおすすめ

 

教科書に書かれていることが難しくて、理解できないという生徒もいます。

 

そんな時は、この参考書がいいと思いますよ。

 

この「初めから始める」は、教科書のつまずきやすい行間の説明や、痒い所に手が届くほどの詳しい解説などが評判の参考書です。

 

定期テスト対策で教科書レベルをしっかり押さえたい人や、入試基礎を固める際の土台を据えたい人にとっては、優れた1冊になるでしょう。

 

【良い点】

  • 解説が非常に詳しい
  • 数学が苦手な人でも楽しく勉強できる

【弱点】

  • 問題数が少ない

おもにインプットを中心とした参考書です。読み終わったら、学校の問題集などのアウトプットにシフトするとよいでしょう。 

 

 

教科書レベル~入試基礎レベルなら、「基礎問題精講」シリーズがおすすめ

 

教科書レベルを一通り固められたら、入試基礎レベルの知識をつけるための1冊を選びましょう。おすすめは「基礎問題精講」シリーズです。

 

 「基礎問」シリーズの【良い点】と【弱点】です。

 

【良い点】

  • 問題数がそれほど多くない
  • 入試基礎レベルに絞られているため、効率よく勉強できる
  • 問題ごとの「ポイント」がわかりやすい

特に、問題数の量は「例題」で比較すると、黄チャートの半分程度しかないので、非常に取り組みやすいです。

 

入試基礎に絞って掲載されているので、1冊を仕上げることはそれほど負担にならない量となっている点も魅力的。

 

【弱点】

  • 演習問題の解説に難がある
  • そこまで詳しく解説が書かれていない
  • 最小限の問題数なので、のちに圧倒的なアウトプットが必要

解説に若干の難ありです。また、これだけでは入試基礎の最低限の部分しかカバーしていないので、後々アウトプット用に問題をたくさん解く必要が出てきます。

 

いずれにせよ、効率よく入試基礎を固めるには、非常に有用なのが「基礎問」シリーズです。

 

私が教師をしていた際に、この参考書を生徒に紹介したところ、瞬く間に生徒間で広がりをみせ、多くの生徒が手にして愛用していました。

 

 

まとめ

数学の参考書は、市販のものでも非常に優秀な本がたくさんあります。

 

今回ご紹介した参考書以外でも、 ご自身で手に取ってみて選んでみるといいと思います。

 

参考書に取組む際は、

  • まずはざっと取り組む
  • 徐々に完璧を求めて取り組む
  • 最後は1冊の内容を完璧にする

ことを心掛けましょう。

 

ボロボロになるまで、使い込んでみるといいですよ。